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【働かないアリが無駄な存在ではない】は人間社会に当てはまるか

2割の働かないアリ、無駄な存在ではなかった

10月の読売新聞を読んでいて、興味深い記事を見つけた。

www.yomiuri.co.jp

【要約】

・アリの集団を観察したところ、全体の2割程度の働きアリが仕事をしていない様子が見られた
・働きアリが一斉に働く集団と、働かないアリもいる集団を比較したところ、働か無いアリもいる集団のほうが長続きすることが分かった
・働かないアリは、働きアリが疲れた時にその仕事を肩代わりすることで、仕事を回している
・研究者は、働かないアリは緊急事態に出動する「待機要員」と推測、「目先の効率だけを追い求めすぎると、その集団は早く滅ぶ」と指摘している

この記事の元となった研究記事が以下である。

yomidr.yomiuri.co.jp

働かないアリについては、「2:6:2の法則」などと言われ、聞いたことがある人もあるだろう。
今回の記事では、働かないアリも無駄ではなく、有事の際の戦力であるとしている。
また、東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕教授は「何が起きるのか予測できないのが現代だ。いざという時に対応できるようにゆとりを持っておいた方が強い。そのゆとりが普段は無駄に見えてしまうだけだ」としている。

【働かないアリが無駄ではない】は人間社会に当てはまるか

結論から言うと、当てはまらないと考える。
これは、自身が置かれている状況にかなり影響されているという前提があるが、働かない人間については、以下のことから、働きアリとは異なると考える。

①働かない人間は、有事の際も働かない

普段働いていない人間が、何か組織の有事の際に率先して動くように思えないのは、私だけではないだろう。
普段から、人の業務に興味を持たず、「我、関せず」のスタンスでいる人間が、果たして周りの人間が「大変だ~」となっているときに、「じゃ、俺やります」とはならないだろう。

②働かない人間は、周囲の人間のモチベーションを下げる

言わずもがな、自分がひーこら仕事をしている中で仕事をしていない人間が視界に入ってきたら、それはもうストレスというレベルではない。
殺意が芽生える人も多いだろう。

今回の記事では、普段は無駄に見えるものも、本当はゆとりであるから無駄ではないとしているが、そのゆとりを許せるだけの状況、人間はこの日本社会にどれだけいるだろうかと考えてしまう。

皆さんは、どうお考えだろうか。